2/17(土)-18(日) KP2月合宿レポ その2

その1はこちらから!

KYPMEI PROJECT 略してKPの
2月合宿その2です!

富士山のふもとの自然にご挨拶した後の
合宿の様子と気付きをまとめていきます♪

 

 

地声に還るための荒業

 

私のずーっと抱えている課題は
素の地声が素直に出ないこと。

そもそも喋り声もこれが自然な地声なのか
よくわかってない、みたいな状態でした。

 

喋り声は低いのに、歌うとなると
どうしてもミックスボイスっぽくしかならず、
歌い方のバリエーションが限られることが
自分自身歌っていて飽き飽きしていました。

 

ミックスボイス

ちなみに私の中でのミックスボイスの定義は
裏声を歌声として実用化した
ある程度の音域で使える声で

かなりスムーズに純粋な裏声との
行き来が出来る声、という感じです。

これまでの私の何も考えずに出してきた
歌声ですね。

ぱっと聞いた印象ではいわゆる透明感とか
綺麗さ柔らかさのイメージが強い声です。

一方で芯のない、壁一枚隔てた感のある
力強さとは縁遠い印象の声でもあります。

なのでパワフルな楽曲を歌おうとすると
伴奏に負けてしまうんですよね。

 

 

でも、

声=自分そのもの

なんですよね。

 

ということは、私は自分の本音が何なのか、
自分そのものとは何なのかが
よくわかってないということであり

地声が嫌い=自分が嫌い

ということでもあるわけです。

 

で、この地声と向き合うステップとして、
合宿までの期間はずっと自宅で
コアトーニングやひふみ祝詞の一音一音読を
続けてきていました。

(コアトーニングについては
無料メルマガで公開しています)

 

それだけでも、少しずつ地声に近い声で
且つぴたーっとぶれずに出すことや
倍音を自覚するということは
徐々にできてきていました。

 

その上での合宿。

今回は「愛をこめて花束を」を持って行きました。

 

まさしくこれまでのミックスボイスでは
伴奏に押し負けてしまう曲代表!
みたいな楽曲。

でも大好きな一曲です。

この曲を地声でぱーん!と歌えることが
自分にとっての進化の一つの形であるように
感じたのもあって選曲しました。

 

 

最初は全員順番に一回ずつ歌ったのですが、
これまでの練習は何だったんだよ…という
ミックスっぷり(笑)

特にBメロからサビへの高音が
もうどうしようもないんですねー…

 

で、その上での1回目の個人レッスン。

 

まずは普通に声出して、という所で
即つまりましたねー( ̄▽ ̄)

 

どう頑張っても作らない素の地声が出ない。
というか何それおいしいの?状態…

 

ということは、本音を出したくない、
創り込んだ自分でないと素の自分は
受け入れられない、晒しちゃいけない
という想いが無意識にあるんですよね。

この警戒心の強さはまさに小動物(笑)
うさぎ年生まれの本領発揮か?
という感じですね(ー∀ー)

 

「じゃあこれは?」と言われ挑戦するも
なかなかうまくいかず、

「うーん、じゃあこれ!」

「これは?」

「えーと…じゃあこれは?」

と、ため息やドッグブレスなどなど、
色々試すものの、

たまーに出来たらしくても自分では
何が素で何が作ってるかの判別ができず
どんどん発声の初歩的な方向へ…

 

もはや呼吸の仕方という人間の根本から
見直すレベル…

 

でもそのたびにコウタローさんが
にやにやと楽しそうにされていたのが
せめてもの救いです(笑)

というのもコウタローさんご自身も
自然な地声の歌声が出ずにもがき苦しみ
研究しまくった結果、今があるからなんです。

私としても同じことで悩まれてきた
先人にようやく出会えたので
本当にご縁ってすごいですね…!

 

そして最終的にようやく、

声帯そのものではなく
その近くにある声帯の何十倍も強い
舌やあごの筋肉が声帯の代わりのように
がちっと力んで声を出している

ということが判明したのです…!!

 

しかもこれを無意識にやっているので、
本人は力んでいるつもりがないんですよね。

 

なので、本当に舌やあごが力んでない、
純粋に声帯を使って出す声や
その時の喉の状態がわからない、
というか知らないので
力の抜きようもない、という…。

 

じゃあ舌やあごの筋力を使わない発声の
声帯の状態がどんなものかを
まずとにかく体感するしかない!
ということで伝授して頂いたのが

疲労練(勝手に略してひろれん)
もしくは疲労トレ(勝手に略してひろトレ)

 

とりあえず全力で舌とあごの筋肉を疲れさせ、
もう力入りませーん、な状態に
してしまう荒業(笑)

 

いやーーーー、これが…

めっっっちゃくちゃしんどい!!!!!

ほんっっとに!!!

 

仰向けに寝転がって、腹筋のように
頭だけ持ち上げたり下げたりするんですが

とりあえず30回を何セットか、と言われて
その場で3セットくらい試しましたが、
平均22回が限度でしたよ…

 

もうあご疲れすぎて
口がしばらく塞がらないんですよね(笑)

 

で、そのまま声を出してみたら、

「あ、それそれー!( ̄▽ ̄)」

という感じで普通に地声出ました…

 

こ、こんにちは、ほぼはじめまして、
私の地声(笑)

 

もうあごも舌もだる〜ん、という感じで、
声帯全体がふるふる鳴っているのが
ようやく何となく体感できたのでした…

 

こうして、知らないことを知ったことで
視界が広がり、世界が広がるのですね…!

 

じゃあその状態で一回歌ってみよう!
ということで、コウタローさんの
ピアノ伴奏で一番だけ歌ってみたところ

なんと今まで歌声では気持ちよく出ないと
ずっと悩んでいた低音が
当たり前のようにするすると出てきて、

高音も簡単なアドバイスだけで地声のまま
かなりの音域まで上がれたんです!!

 

歌っている喉が自分の喉じゃないみたいで
びっくりしすぎたのと感動しすぎたので
ついうるっときてしまいました…!

 

ようやく本当の自分が顔を覗かせてくれた様な
いらない鎧を捨てて生まれ変わった様な
そんな心地がしました。

 

 

上手くやる、じゃなくて全力でやる、の壁

 

初日は夕食を挟んで夜22時過ぎまで練習し、
翌日は9時半位からスタート。

そして2日目は私は帰りの飛行機の都合で
15時過ぎまで参加でした。

 

それまでに各自個人練習やレッスンを受けて
2日目午後は総復習として最初と同様に
全員順番に一発勝負でそれぞれ歌いました。

 

 

で、私はというと、個人レッスンで
ひろれんの他にも地声の音域を上げるための
裏声で使う筋肉を連動させる発声での
ポルタメントなども習っていたので
その辺りも練習していたのですが、

(ポルタメントとは、ドからソまでとか
下のドから上のドまでなど、
一定の音階を上ったり下ったりする練習)

やっぱり使ってなかった筋肉を使う系の部分は
積み上げて効果が出る所もありますし、
力まない喉の状態もまだ完全には
自力で再現できないようで、

これまで舌とか顎が頑張っていた分
使ってこなかった声帯さんが
いきなりマラソン走らされて筋肉痛起こす、
みたいな状態なので、

そりゃあ思い描く高い理想の通りに
いきなりはできないです(笑)

 

なので、まぁ消化不良です。

とんでもない消化不良感( ゚д゚)

 

 

なので、歌い終わった後初日の時と同様に

「うーーーーーん…(-_-;)」

という不満足感満載な感じになってしまいました…。

 

 

でも、この不満足感のベクトルが
実はズレていたという事に
コウタローさんとのやりとりで
気付かされるのです。

 

私がこんなに不満足になっていたのは
自分の理想通りに仕上がらなかったこと。

特に高音を地声でぱーん!と出して
ミックスに逃げないで歌えなかったこと。

つまり学んだスキル的な部分です。

 

 

それを話すと、

そこじゃないんだよなー
本番においてはスキル的な所以上に
とにかく全力でやりきるってところ!

と暗に示すコウタローさんのリアクション。

 

 

それを汲み取った瞬間に

うわぁーーーーーーーー!!!!!
そうだったぁーーーーーー!!!!

と我に返りましたね。

 

 

もちろん全力を表現する方法としての
スキルの練習は大切ですし、必須です。

 

でも、そのスキル的な部分に意識を
向けるのは日々の積み重ねの時であって、

いざ本番という時(今回なら最後の発表の場)
において歌うその瞬間にはそういうことを
考えることにエネルギーを
割くのではないんです。

 

その積み重ねたものが発揮できるかどうかは
本番においては神様(=自分)を信じて託して

歌っている瞬間は自分や聴いている人たちとの
感情のエネルギーが循環していることとか
とにかく沸き上がるものをそのまま出すことに
没頭すること、

つまりミスしたとか成功したとか以上に
その瞬間全力かどうか、こそが大切なんです。

 

そして今回も「スキル的に上手いか下手か」
「習った通りに成功するか失敗するか」
にフォーカスしてしまって、

上手くいかないことに恐れや嫌悪感を抱いて
結果的に「今の自分じゃダメだ」に行き着く

いつもの負のループにはまっていたことに
最後の最後で気付かされたのです。

 

それよりも、これまでやったことのない
地声覚醒を通して向き合う今の本当の課題は

とにかくなりふり構わず失敗してもいいから
かっこ悪い部分も未熟な部分も
全部全力で出してさらけだしてしまうこと

だったんですよね。

 

 

KPという場のエネルギー

 

最後の最後に気付いたことは

まだ素の自分を晒す勇気がない

ということでした。

 

でも、その晒す場所ってすごく大事です。

自分への敵意がある場や
理解する気もない場では
むしろわざわざ出さなくていいです。

じゃあこのKPという場はどうなのか?
ということに思いを巡らせてみました。

 

 

合宿は1月からあったのですが、私は
スケジュールの都合で2月が初参加でした。

 

オンラインでは他のメンバーさんとも
交流していたのですが、リアルは初めて。

(あ、でもお一人だけ12月のセミナーで
ご一緒した方がいたので安心感はありました。)

 

自分は音楽活動をしてきているし、
「ちゃんと」相応の出来を披露しなければ…!

という誰も求めてない変な気負いを
一人で勝手に背負っていたんだと
今回の反省をしていた時に気付きました。

 

それに、2月の合宿に参加された方は
なんと女性オンリーで、
かつ皆様家庭を持つ人生の先輩方。

母性の溢れたあたたかい空間だったんです。

それが私にはすごく心地良かったんですよね。

 

 

今まで参加してきたコミュニティは
自営とかビジネス的要素がどこか
あるように自分が感じ取る場が多かったので

今回のような音楽だけで繋がった場で、
ビジネスとか自営という目的でない場が
なんだか新鮮でした。

 

 

そういう「家庭」という地に足のついた
日々の暮らしがリアルに営まれている雰囲気を
感じられることの安心感と、

一方で「音楽で本音の自分を表現する」という
そこら辺にいる主婦やワーママさんとは
違うベクトルで精神的に自分を磨く意識
バランスよく持っている方々だと感じました。

 

地面にしっかり根を張っていながら
どんどん上へも伸びていく大きな木のような、
そういう現実の中に理想をうまく織り交ぜて
バランスが取れている感じが、

変にふわふわしてなくて、
がつがつもしてないけど
すごく精神性が高い感じがしたんです。

 

 

決して自営すること、ビジネスすることだけが
偉いわけじゃなく、
お勤めでもフルタイムじゃなくても主婦でも、
お仕事や家庭でのトラブルに忙しくても

たとえどんな形で暮らしていても
自分の心(理想や目標、楽しむ心)がどうあるか
を大切に出来ていること、

その形の一つとして自分のために
KPに参加されて合宿に来られていることが
とても素敵なあり方だなと感じていました。

 

そもそも企画されたコウタローさんの志に
共感して集っているメンバーなので
当然なのかもしれませんが。

 

つまり、私にとってこのKPという場は
これまでの私の活動というレッテルも知らないし
失敗した自分の歌声を晒しても別に誰も
責めたり笑ったりしないし、

むしろそれもそのままどーんと
受け止めてくれる、
そんな貴重な場なんですよね。

 

でも、今回の私はまだ変なプライドが
傷付きたくなくて、びびってしまって
それができなかった。

ということです。

↑この一文を思い切ってこの公の場で
書けたことが成長の証かもしれません。

 

これに気付くことが今回の合宿の本質だなと
総括しています。

 

実は、それに気付いた瞬間も

「あぁ、私はこの2日間何をしていたんだ…」

と後悔しかけたのですが、
そうじゃないんですよね。

 

この事を一番深く心に刻み込むために
私にとって一番効く所で、という天の采配で

必然性があってそういうストーリーに
なったのだと今は思います。

 

そんな2月合宿。

次の3月合宿も後日まとめていきますので
お楽しみに♪


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