オンリーワンのナンバーワン

昨日は、一人暮らしをしているおじいちゃんの所へ両親と行き、一緒に夕食を食べてきました(^-^)

 

その時に、おじいちゃんの大切な歌謡曲を収めたとあるカセットテープがかなり古くなってきたので、いつ経年劣化でテープが切れて聴けなくなるかわからない、ということで、新しいカセットにダビングしてほしいということになりまして。

 

懐かしいですよね~、カセットテープ。

私もギリギリ小学校まではカセット世代でした(-∀-)

 

 

で、この時に気付いたことが、自分にとってすごく大事な価値観だなと感じたので、今日はそのお話をしたいと思います。

 

 

音楽がもたらす団らん

 

すでに叔父が自宅にあったダビング可能なカセットデッキをおじいちゃんちに持ってきてくれていたんですが、その使い方を把握するのに父がしばらく四苦八苦(;´Д`)

で、ようやく録り方が分かったのでダビングしている間に夕食を食べに行きました。

 

…が、よく見るとダビング元のカセットが90分なのに対し、新しく買っていたカセットが50分くらいのもので、

「…え、収まりきってないんじゃない?」

となりまして。

 

しかも、ダビング元のカセットにはケースがなく、どの曲がA面B面に入っているのかも分からないので、どこまでがダビングできていて、どの曲が収まりきってないのかもわからない状態に…(>_<)

 

ということで、ここからは私がタッチ交代しまして、ダビング後の新しいテープをA面から順にかけ、聞き取った歌詞をスマホで打ち込んで検索し、出てきたタイトルをおじいちゃんに確認し、私も何か所かかいつまんで歌詞が合致しているかまで確認して、タイトルを確定し、それをメモしていく…という作業をしました。

 

それが案外楽しくてですね。

 

なんかちょっと「クイズ!イントロどん!!」みたいな感じで盛り上がりまして、おじいちゃんと両親が「これ『大阪しぐれ』やない?」とか言い出して、当たるとみんなで爆笑する、という感じが面白かったんです。

 

御年97歳のおじいちゃん、60代後半の母、そして60代前半の父というエントリー3名の内、一番若かった父(といっても60代w)が何気に歌謡曲を色々知っていて、普通に曲合わせて歌いだしたりしたのが意外過ぎて、私的にはツボでした(笑)

 

で、この【音楽を通して家族団らんしている。みんなが笑顔になっている。】という光景が、すごく私は多幸感に満ちている感じがして、そういう場を自分も構成する一つになれているということがすごく嬉しかったんです。

 

しかもそれによっておじいちゃんのお役にも立てている。

 

私自身も久々にカセットテープの再生と早送りをカチカチして、ピンポイントの所で再生を押すというかつての謎スキルを覚醒し、幼少期の純粋に音楽を楽しんでいた頃の感覚を思い出させてもらいました。

 

「こんな風に音楽と遊んでいたな」という感覚を思い出させてもらって、私自身も純粋に楽しいことをさせてもらっている上に、大切な人の役にも立てて、一緒にいる人もみんな笑っている。

こんな【幸せしかない場】を私は創りたいんだ、と気付かせてもらいました。

 

 

誰かにとっての永遠のナンバーワン

 

で、今回ダビングした歌謡曲のカセットテープは何のカセットなのかといいますと、実は7年前に亡くなったおばあちゃんが歌ったカラオケの音声なんです。

 

今でも当時のカラオケセットがおじいちゃんの家にあるのですが、おばあちゃんは歌うことが好きで、自宅でよく歌っていたそうです。

 

それはまだおじいちゃんがサラリーマンだった頃からで、転勤のため宮崎に住んでいた時の話を、おじいちゃんは今もよくしてくれます。

 

友人も親戚も誰もいない宮崎に行き、専業主婦だったおばあちゃんは、おじいちゃんが仕事でいない日中にカラオケを一人で歌って、それをカセットに録っていたそうです。

そして夕方におじいちゃんが帰ってくると、今度はおじちゃんにマイクを渡し、歌わせていたそうで。

 

その当時の、若かった頃の二人の歌声が収められたテープなんです。

 

 

この2人のカラオケカセットの存在を私が知ったのは、おばあちゃんが亡くなった葬儀の時。

BGMとして流れていた歌謡曲が、実はその音声でした。

 

それを葬儀の司会の方が紹介してくれて初めてそうだと知った方はみんな「プロのCDかと思った!」とびっくりされていて、私自身もとても驚きました。

 

おばあちゃんは学生の頃の社会見学か何かでラジオ局にみんなで行った際、マイクの仕組みなどを説明する時の見本で、マイクの前に立って歌ってみたことがあるそうなのですが、その時にスカウトのような感じで声をかけられたのだそうです。

でも、現代と違って、芸能の世界はとっても遥か遠く、雲の上のような世界の時代。

おばあちゃんはその場でお断りしたそうなのですが、歌うこと自体は大好きでしたし、実際音声を聞いてもとても可愛らしい声で上手です。

 

その血を私も引き継がせて頂いているのかなと思うととても嬉しいことです。

 

 

でもそれ以上に今回のカセットのダビングにあたって感じたのは、

【おじいちゃんにとって、おばあちゃんは永遠のナンバーワンであること。】

【おばあちゃんにとって、おじいちゃんは一番の大ファンであること。】

です。

 

そんな密度の濃い関係性を築けることって、とても素晴らしいなと思ったんです。

 

それにはたと気付いた瞬間に、つい泣きそうになってしまいましたし、これを書きながらまた感情がこみ上げて泣きそうなんですけども。

 

 

私自身もいつかはたくさんの方に大きな会場で聴いてもらって、大人数で大きなエネルギーの循環を起こしたいなと思っていますが、そんな大きな循環の大元には、きっとこれくらいの強固な【オンリーワンのナンバーワン】な関係があってこそなんじゃないかなと感じました。

 

だからまずは、今すでに私のライブを見に行きたいとありがたいことに行って下さる方々のために、全力で生の音を届けたい、と思っています。

 

 

これからの価値観

 

ここからは、そんな気付きを受け取った上で今私が感じていること、これから選んでいきたい価値観をお話したいと思います。

 

おじいちゃんとおばあちゃんの間にある【オンリーワンでナンバーワン】の関係。

 

ここから、所謂インディーズのアーティスト達が日々頑張ってやっている対バンライブや、イベントに呼ばれて行くライブに対して、相応の楽しさと共にどこかもやもやとする気持ちを持っていたのは、きっと【場の純度】が自分にとっては高くなかったからなのではないかと気付けました。

 

もちろんそういったライブの場をきっかけに私を知ってくれて、応援してくれる人が現れる可能性もゼロではありません。

が、私にとって生音で届けるライブというのは最もエネルギーを注ぐ行動です。

 

実際、動画経由やデータとして聴く音楽と、実際に生で聴くライブの音楽って、びっくりするくらいエネルギー量が違います。

迫力が、温度が違います。

実際に演者やスタッフの体力、精神力もかかっていますし、会場という物理的な場のエネルギーも、電気や音というエネルギーも、会場代や人件費というお金のエネルギーも、そして何よりお客さんが時間とお金と労力をかけて来てくれるというエネルギーもあります。

私はその生の直接のエネルギーのすごさを我が愛しの源さんこと星野源さんに教えてもらいました。

 

 

そしてその分、演者にも、お客さんにも、リアルのライブを実現するには莫大なエネルギーがいります。

 

その価値を、温度感を、同じように感じて受け取って下さる方にこそ、最もエネルギー純度が高いリアルでのライブを優先的に受け取って頂きたいなと思ったんです。

 

世間的には「大したこともないやつが偉そうに客を選んでいる」と思われるかもしれませんが、私は、「選びたい」と思いました。

それが、私自身の限りあるエネルギーを大切にすることでもあり、そのエネルギーを「いいね!」と思って下さる方を大切にすることでもあると思うからです。

 

 

とにかく数をこなせる馬力があって、底なしに社交性が高くて、むしろ知らない人だらけの方が本音でやりがいを感じるというタイプの方は、そのスタイルを実際に楽しまれているのだと思います。

 

…し、以前の私もとにかくある程度は数をこなして、初めましてのお客さんしかいない中でどれくらい聴いてもらえるかがそのアーティストの実力を左右すると言い聞かせて、ある種勝負師的にやっていました。

 

…が、私の場合は「そういう経験をしなければ私には価値が生まれない。成長しない。」という風に、自ら課していた【幸せを享受するための条件】だったのだと思います。

 

ある程度場を選ぶことをしていれば、そこまで摩耗することはなかったのかもしれませんが、本心からやっていて楽しいことではなかったので、結局エネルギーが枯渇してしまいました。

 

でも、自分にとって大切なものは、大切にしていいと思うのです。

出し惜しみとはまたちょっと違うと思っています。

 

【自分で選んだ場で、全部を集中して出し切る。】

という選択を、別に全然世間的に認知されてない状態の人間が選んでも、別にいいやん、と思うのです。

 

 

じゃあいつか大きな会場でライブしたいならどうやってそれだけの人と出会っていくんだという話ですが、そこにこそ今の時代だから活用できるインターネットの力を借りればいいんじゃないかと思っています。

出会いのきっかけとして、最も純度が高くエネルギーを必要とする生のライブをツールとして「数打ちゃ当たる」的に連打するというのは、なんだかちぐはぐに感じたのです。

 

因みにこの違和感に明確に気付けたのはtwitterで偶然目にしたツイートのおかげです。ありがとうございます。

そのツイートはこちら

 

 

たとえばですが。

道行く女性にナンパするとして、出会い頭に「結婚して下さい」とか言われたらどうでしょう。

しかも本人は会話のきっかけのジョークとしてではなく、本気でですよ。

 

ドン引きするじゃないですか。

 

そして声かけた側も、毎回が一世一代の大勝負の本気でプロポーズしてあしらわれるわけですから、毎回がどん底ですよ。

川に結婚指輪ぶん投げて号泣ですよ。

メンタルも体力も結婚指輪を毎回調達する資金も底をつきますよ。

 

せめてまずは、相手の反応を見ながら「よかったらそこのカフェでお茶飲みませんか」とか「ラインのIDの交換だけさせてくれませんか」とかじゃないですか?

で、そこから親しくなれた人が現れたらそこから交流を深めていって、本当に深く理解しあった絆が出来た相手にこそ、一世一代のプロポーズをすればいいわけです。

 

…とまぁちょっと例題が極端すぎたかもしれませんが、要は提供する側のエネルギーかけるべきポイントとか、エネルギーのかけ方が、受け手との関係性とずれているというか。

 

なので、音楽で言えば、出会いのきっかけは、体力的、精神的、金銭的に大打撃を受け過ぎない形で、世界中の色んな人に見て頂けるネットというツールを活用させて頂いて、音源や動画を視聴したい人がいつでも好きなだけ楽しめるように提供しておいたり。

もっと気になるという方は、オンラインライブなんかでまずは動いたり喋ったり演奏している様子を体験的に見てもらったり。

HPとかメルマガとかでも多面的に知ってもらったり。

さらにSNSとかオンラインライブとかメルマガで相互のやり取りをして交流を深めたり。

 

そして、演者もどんな人が聴いてくれているのか知っていて、受け手も演者がどんな価値観でどんな表現をしているのかを知っているという関係性が出来上がった上で、一番お互いのエネルギーが高まるライブが出来たら。

 

きっとそれは、昨日私が体感した【幸せしかない団らん】みたいな場になるんじゃないかなと思ったのです。

 

 

ちなみに、出会いのきっかけとして提供する音源や動画やオンラインライブは適当に作ってるのか?と言われると、そうではないです。

ただ形がリアルのライブという形ではなく、音源とか動画というデータであるだけであって、その音源や動画を作るためには丁寧に時間や労力も当たり前ですがかけます。

 

でもなぜそれができるかというと、リアルのライブをするほどの物理的、金銭的浪費が少ないというのもありますが、本当に気に入ってくれた人には何度でも楽しんでもらえるということが分かっているからです。

偶然その音源や動画を見つけた人で、気に入らないという人も当然いますが、そういう人は勝手にそのページから飛んでいったら終わりなのであまり関係ないのです。

ただ、偶然出会って、すごく気に入ってくれた方に、いつでも何度でも聞きに来てもらえたら、それだけでも正直めちゃくちゃ嬉しいです。

また、そういったオンライン上のデータは財産として蓄積されていくので、そういった意味でも正直デメリットがほぼありません。

 

そんな感じでこれから自分のエネルギーの注ぎ方、注ぎ先を考えていきつつ、いつか来るリアルでのライブの日に進んで行けたらいいなと思っています。

 

そして、選んで選んで選んだ先に出会えた人達が増えていったら、それはもうものすごい高純度で高エネルギーのでっかい場になりますよね。

想像しただけでわくわくぞくぞくします(*´▽`*)

 

そのためには、まず、今すでに繋がってくれていて、待っていてくださる方に、今尽くせるベストをお届けできるよう動いていくことですね(^-^)

 

こうして最後まで読んで下さり、ありがとうございます!

 


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